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斑点米カメムシ類被害が増加中! その生態と効果的な防除法とは?
品質低下、減収に直結
稲作農家にとって頭の痛い問題となっているのが、斑点米カメムシ類の被害です。 玄米が黒褐色に変色する「斑点米」を発生させるだけでなく、不稔(ふねん)を起こし減収に直結します。

斑点米や不稔は、カメムシ類が穂を吸汁することで引き起こされます。
収量や品質に関わる深刻な問題で、決して軽く見ることはできません。
今年も各地で警戒が必要
昨年に続き、今年も全国的に斑点米カメムシ類の発生が多くなると予想されています。
例えば埼玉県では、今年の調査で昨年の40倍以上のイネカメムシが越冬していることが確認されており、農家に注意を呼びかけています(*埼玉県の発表より)。
なぜ被害は起きるのか?
加害するのは“斑点米カメムシ類”
斑点米の主な原因は、イネカメムシ、クモヘリカメムシ、カスミカメなど様々なカメムシ類が、登熟期間中に籾を吸汁し続けることです。その吸汁痕から菌が侵入することで、米粒に黒褐色の斑点が残ってしまいます。
また出穂期から乳熟期前に穂が被害を受けると、不稔を起こし収量の減少につながります。発見が難しいため、防除のタイミングを逃しやすいというリスクがあります。
さらに、近年では温暖化などの影響もあり、発生量や被害の広がりに地域差が出るなど、予測しにくい厄介な害虫となっています。


カメムシ類による吸汁痕から菌が侵入し、米粒に黒褐色の斑点が残る
カメムシ対策の基本は以下の3点です
① 圃場周辺の雑草管理(越冬場所や発生源の除去)
② 薬剤による適期防除
③ 地域での一斉防除
特に②について、「どの薬剤を、いつ使うか」が成果を左右します。
従来は穂への吸汁を抑える対処が主でしたが、近年の研究では葉でも吸汁していることが分かってきました。
「葉から守る」という新しい防除の考え方
斑点米の原因となるカメムシ類は、登熟期の穂だけでなく、水分補給のために葉からも吸汁しますので、「葉からも効かせて防ぐ」という防除アプローチが注目を集めています。
たとえば、キラップ®粒剤は田んぼにまくと水に溶け、根から吸収された薬剤が葉や茎へと移行します。この葉を吸汁したカメムシが薬剤を取り込むことで、防除効果が発揮されます。つまり、穂を直接守るだけではなく、間接的に葉からもカメムシ加害を防ぐという、効率的な防除の考え方です。
この仕組みを支えているのが、キラップ®の有効成分「エチプロール」。
アカスジカスミカメやイネカメムシといった近年問題となっている種に対しても高い効果を示し、さらに長い残効性と安定した効きめが特長です。
また、従来の薬剤に対して抵抗性を発達させたカメムシにも有効な点も、長年愛されている理由のひとつです。
キラップ®シリーズは、農家のさまざまなニーズに応えるため、以下の3つの剤型を展開しています。



〇キラップ®粒剤
出穂10日前~出穂期に湛水散布、根から吸収し葉からも効く。追加防除が必要な場合は作用性の異なる農薬で。
〇キラップ®粉剤DL
カメムシと稲の葉や穂に直接処理する粉剤タイプ。穂揃期か乳熟期(~糊熟期)に作用性の異なる農薬との体系防除で散布※。
〇キラップ®フロアブル
カメムシと稲の葉や穂に直接処理する液剤タイプ。ドローン散布にも対応。穂揃期か乳熟期(~糊熟期)に作用性の異なる農薬との体系防除で散布※。
※イネカメムシが発生している地域では、減収対策として出穂直後の散布が必要となります。
約20年の実績、そしてこれから
キラップ®は、約20年にわたり水稲農家に支持されてきた信頼の薬剤です。
今では、斑点米カメムシ類防除の基幹剤として、ますますその存在感を高めています。
被害が出る前に、できる備えを
斑点米カメムシ類の被害は、気づいたときにはすでに広がっていることも少なくありません。だからこそ、「事前の対策」が重要です。
圃場の状況や発生予測に応じて、キラップの3つの剤型を上手に使い分けることが、収量と品質を守るカギとなります。
地域の農業指導機関がカメムシの防除適期などの情報を提供していることがありますので、ご確認ください。
👉 より詳しい製品情報などは下記をご覧ください。
<制作>日本農業新聞 メディアプロモーション部
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