よみもの
畑地・樹園地の雑草
2026年2月18日付日本農業新聞掲載
畑地 適切な初期防除が最重要
畑地では、耕起整地後に作物の播種(はしゅ)や定植を行うため、土中の種子から発生した雑草と生育初期の作物が競合しやすい。そのため、土壌処理剤を使用した初期防除が重要であり、併せて中耕除草や茎葉処理剤を使用する方法が一般的である。
土壌処理剤
土壌処理剤は、主に作物の播種後出芽前や定植前に散布する。砕土・整地・覆土を丁寧に行い、均一に散布することで土壌表面に処理層を形成し、一定の期間、雑草の発生を抑える。薬剤の有効成分が土中を移動することで除草効果の低下や、作物に薬害を生じるなどのリスクがある。土壌処理剤は環境条件に影響を受けやすいので、散布前後の天候に注意する。
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大豆にのっかるマメアサガオ-1024x857.jpg)
茎葉処理剤
茎葉処理剤には、特定の種類の雑草を枯らす選択性茎葉処理剤と、植物全般に作用する非選択性茎葉処理剤がある。選択性茎葉処理剤は、作物の上から圃場(ほじょう)全面に散布できるが、防除できる雑草の種類や大きさが限られるため、使用場面や時期には注意する。また、適用作物についても良く確認して使用する。
非選択性茎葉処理剤は、作物に付着すると薬害を生じるため、作物の出芽前までに使用することが多い。作物の生育中は、専用ノズルや飛散防止カバーを用いて飛散しないように注意し、畦間(けいかん)や圃場の周縁部などで使用する。茎葉処理剤を土壌処理剤と組み合わせて使用する体系処理は、発生期間の長い帰化アサガオ類やアレチウリなど難防除雑草の対策にも利用されている。

樹園地 樹冠下は下草生やさずに
樹園地では、わずかな雑草で直ちに果樹に害が生じることはないものの、果樹の発育や土壌保全の観点から雑草防除は必要である。例えば、下草を繁茂させて管理する草生法では、果樹と雑草の間で肥料や水分の競合が現れやすい。特に、根域の少ない幼木期には競合の影響が強いため、果樹の樹冠下だけでも下草を生やさない精耕法で管理する必要がある。除草剤の使用前には、果樹の根元部分から生えるひこばえを切り落とし、害が生じないように注意する。
病害虫や雑草に関する最新の情報を知りたい場合は、各都道府県の病害虫防除所などにお問い合わせください。
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