病害虫メモ

アブラムシ類

更新日: 2025/11/07
執筆者 農研機構 植物防疫研究部門 作物病害虫防除研究領域 生物的病害虫防除グループ 上級研究員 光永貴之
2025年11月7日時点

ナス栽培におけるアブラムシ類の簡易察知表
(ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、チューリップヒゲナガアブラムシ)

名前 ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、チューリップヒゲナガアブラムシ
葉(花)・茎・果実を見る ・葉〜果実までどこでも加害する
・ワタアブラムシ、モモアカアブラムシは中〜大規模のコロニーを作るがヒゲナガアブラムシ類のコロニーはやや小さい
・発生数が少なくてもジャガイモヒゲナガアブラムシによる葉の食害は深刻で葉が萎縮する
・ワタアブラムシ、モモアカアブラムシの甘露によりすす病が発生する
・食害によって株の生長低下を引き起こす。被害が激しい場合には株が枯死する
害虫・トラップを見る  ・ワタアブラムシの体長は最大約2mm(成虫)と小さく、体色には変異が大きい
・モモアカアブラムシの体長は最大約3mm(成虫)と小さく、体色は緑黄色または赤褐色である
・ジャガイモヒゲナガアブラムシの体長は最大約3.5mm(成虫)と大きく、体色は緑黄色または緑色である
・チューリップヒゲナガアブラムシの体長は最大約4mm(成虫)と大きく、体色は緑色であるものが多い
・有効なトラップは知られていないが、ほとんどの産地で春〜初夏に多く飛来するので、この時期は特に注意する
主な有効薬剤 ダントツ水溶剤(4A)、ベストガード水溶剤(4A)、モメントフロアブル(23)、ヨーバルフロアブル(28)、ウララDF(29)、サンクリスタル(-)
<天敵・生物農薬>
アフィパール※1、コレトップ※1、ギフパール※2、チャバラ※3、テントップ※4、カメノコS※4

( )内の英数字はIRACコード(同じコードの連用は避ける)。

※1 ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、施設栽培のみ
※2 モモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、施設栽培のみ
※3 ヒゲナガアブラムシ類、施設栽培のみ
※4 施設栽培のみ

ワタアブラムシのコロニー


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病害虫や雑草に関する最新の情報を知りたい場合は、各都道府県の病害虫防除所などにお問い合わせください。
また農薬の使用に関しては、使用前にラベルをよく読み、ラベルに記載以外の用途に使用しないでください。
11月17日(月)
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時間 0-6 6-12 12-18 18-24
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